アルジャーノンに花束を

アルジャーノンに花束を

アルジャーノンに花束を

チャーリーは生まれた時から知能障害を持っていた。家族に家を追い出されたあとも優しかった父の知人のパン屋で働きながら母の求めた利口な子になるため障害者向けの学校で勉強続けていた。そこでチャーリーは担任からある博士を紹介される。その博士はチャーリーに知能指数を上げる手術の実験への協力を依頼した。利口な子になれるという希望にチャーリーは手術を受け、目覚しい発達を見せる。しかし、チャーリーの前に動物実験に使われたネズミのアルジャーノンの行動に異変が現れーーーー
何か有名な作品なので読んでみました。SFというジャンルはあまり読まないのですが、面白かったです。主人公のチャーリーが書く経過報告という形で物語は進んでいくのですがチャーリーの視点でチャーリーの見る世界がどんどん変化していくのが分かり臨場感があります。登場人物も様々な人間性が深く描かれていてリアリティがあり、まるで本当に実験が行われている様。そんな人間味溢れるところもあるのですが人体実験という題材がSFぽくもあり。全体にしっかりした流れがあって飽きることなく読めました。(読むのに何ヶ月か掛かってますが…)そしてラストまで余す所無く素敵です。切ないのですが素敵です。SFというと宇宙人とかネコ型ロボットとかのイメージばかりなのですがこんなに現実味のある作品もあるのかー、と新発見でした。また何年かしたら読んでみたいです。人生のどの時期に読んでもそれぞれ学ぶものがありそうな作品ですた。